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2008.06.11

Selfconsciousness-岩崎琢 劇伴音楽集- DISC 2

 引き続いて2枚目です。

-DISC 2-
 『びんちょうタン』
 01. Nostalgia
 02. 菩提樹
 『銀色の髪のアギト』
 03. M-23
 04. M-21b
 『オーバン・スターレーサーズ』
 05. Theme De Molly - Action
 06. Theme D'Aika
 『009-1』
 07. Theme Of 009-1
 08. Theme Of 009-1 (Closing Mix)
 09. The Conflicted World
 『結界師』
 10. Take Over Destiny
 11. Magic Mushroom
 12. Get Away From Here
 『天元突破グレンラガン』
 13. お前のxxxで天を衝け!! / Another Mix
 14. "libera Me" From Hell
 15. 合体なんてクソくらえ
 16. 「萌え」っていったい何ですか?
 『ペルソナ~トリニティ・ソウル~』
 17. SOMEWHERE
 18. Der Mond Zeigt Mir Meine Eigne Gestalt
     ~ハイネ「doppelganger」より~
 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 星霜編』
 19. Eclipse
 20. And You And I
 21. Cord Of Life


 『びんちょうタン』はアルケミストのマスコットキャラを主人公にアニメ化した作品。おんぼろの山小屋で一人暮らすびんちょうタンの清貧な生活をほのぼのと描いた作品でしたが、飽食時代に育った「ゆとり」の人たちにはとても悲惨な作品に見えたらしく、ネットの感想に違和感を覚えたのが記憶に新しいところです。
 「Nostalgia」は郷愁感というよりもどっちかというと神秘的な雰囲気の森を印象付けるような曲です。たしかネットで先行配信されてた第1話だかパイロット版だかの冒頭で使われていたと思いますが、本格的なファンタジーなら似合いそうな曲だけど、ほのぼの系のびんちょうタンとは世界が違うんじゃないかと感じてました。
 「菩提樹」はピアノによる穏やかな美しいフレーズに始まる曲。やがてゆったりとしたストリングスに展開されます。自然の中で生きる大らかでほのぼのとしたびんちょうタンの生活を表してるかのような感じです。

 『銀色の髪のアギト』は数年前に公開された劇場用アニメですね。確かWOWOWで放映されたのを録画したような記憶がありますが、まだ見てません。
 「M-23」はゆっくりと大きく展開していく堂々としたモチーフの曲。大団円に向けてのクライマックスの盛り上がりって印象を受ける壮大なオーケストラ曲です。
 「M-21b」はゆったりとしたストリングス系の安らぎの曲。雰囲気的にはロマンスの盛り上がりの音楽って感じなのですが、実際はどうなんでしょう。

 『オーバン・スターレーサーズ』はBS2の衛星アニメ劇場の枠で放送されてた3DCGアニメだったかな。確か1話だけ流し見しただけでやめにした記憶があります。
 「Theme De Molly - Action」はスピーディーでスリリングなアクションテーマ。かっこよくて爽快な曲ですね。
 「Theme D'Aika」はリズム主体で繰り広げられるアクションテーマ。異国情緒なフレーズがストリングスで展開され、アップテンポに盛り上がっていきます。

 『009-1』は石ノ森章太郎原作の女スパイの物語ですが、いまどき石ノ森キャラでお色気って言われても……という感じなので第1話ぐらいしか見てません。
 「Theme Of 009-1」「R.O.Dのテーマ」と同系統のスパイアクションテーマですね。「R.O.D」と比べるとこちらの方が少しアダルトっぽいイメージですが。
 「Theme Of 009-1 (Closing Mix)」はそれの別バージョン。
 「The Conflicted World」はスリリングなサスペンス曲。徐々に迫りくる危機とか、そういう感じです。中盤のドラムス主体に展開されるところがなかなか聴き応えあります。後半はスリリングに盛り上がり、激しく展開していきます。

 『結界師』はやはり原作読んでたらアニメはいいやと思って、初期の頃に少し見ただけで終わっています。
 「Take Over Destiny」は前曲と似た感じで激しく展開されるアクションテーマです。
 「Magic Mushroom」は曲名が曲名だけに、なんか精神がトリップしたような感じの不思議系の音楽ですね。
 「Get Away From Here」はアップテンポでアグレッシブなボーカル入りの曲。

 『天元突破グレンラガン』はドリル萌え萌えの男のアニメ。まだ流し見しただけで視聴の待ち行列の中の作品ですが、地面に這いつくばってたころはあまり面白そうには思えなかったので、それなりにチェックするようになったのはアンチ・スパイラルとの戦いになってからかな。
 「お前のxxxで天を衝け!! / Another Mix」はゆったりとした始まりの曲。そこからスピーディーなリズムで大きく盛り上がっていきます。
 「"libera Me" From Hell」は宗教的なイメージの女声コーラスと、アイキャッチで使われてる男声のスキャットというかシャウトのラップを組み合わせた、とてもカオスな感じの音楽。ピアノの淡い伴奏が印象的です。雰囲気的にはクライマックスの運命との死闘ってイメージですが、実際にはどうなんでしょう。
 「合体なんてクソくらえ」は激しいリズムと男声のボーカルだかシャウトだかが強調されるヘビメタ系の曲。劇伴的には乱戦のイメージですね。
 「「萌え」っていったい何ですか?」はフルート主体のゆっくりと穏やかな曲。どこか寂しげで、ちょっぴり悲しい思い出って雰囲気ですが、タイトル的にはニア関係の音楽かな。最終回のラストでニアが消えていくあたりかもしれません。

 『ペルソナ~トリニティ・ソウル~』は現在放映中の作品ですが、作品サントラより先行収録というのが売りみたいです。割と丁寧に作ってある作品なのでいつか見ようと録り残してありますが、今のところはたまにチェックしてるぐらいですね。
 「SOMEWHERE」はピアノのイントロで始まる女声コーラスの曲。木管の伴奏が印象的で、どこかクラシック系の子守歌って雰囲気です。後半は大きくオーケストラに展開されていきます。
 「Der Mond Zeigt Mir Meine Eigne Gestalt」はオペラのようなソプラノが印象的な曲です。運命的なレクイエムといった雰囲気の曲で、歌劇風の激しい展開を見せていきます。

 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 星霜編』はBSフジが開局記念番組として繰り返し放送してた作品ですが、ほぼ全編が断片的な回想シーンの繋ぎ合わせで構成されてるので、物語としてはあんまりよくわかりませんでしたね。
 「Eclipse」は重々しく展開される壮大なアダージョ。さながら剣心の生涯を振り返る一大交響詩のような曲です。
 「And You And I」はストリングスで展開される、切なく感傷的な曲。
 「Cord Of Life」は木管とストリングスで奏でられる穏やかな曲。物語の最後にたどり着いた安らぎのイメージかな。

     ☆ ☆ ☆

 作曲家自らによるセレクトということですから、おそらく自信作とか思い入れのある曲というのが主眼に来るだろうから、作品的な視点から代表曲を選んでいったのとは違ってくると思いますが、その辺りは個別のサントラを聴いていないので何とも言えません。ただ、『エンジェル・ハート』辺りは実に印象的な曲を選んできてますね。
 また、割とタイトル曲が主題歌じゃなくインストゥルメンタルを使ってる作品が多いのが印象的で、そういう作品はテーマ曲を率先して選んできてあるので馴染み深いイメージですが、そうじゃない作品は純粋な本編中の劇伴が中心なのでアンバランスな感じがします。

 この手の作曲家別にアニメの劇伴を集めたベストってのは意外と無いものなのですね。川井憲次のベスト盤だって映画音楽が中心で、そこに劇場版アニメの音楽がいくらか含まれてるぐらいのもので、膨大なテレビアニメの劇伴は範疇外です。大島ミチルも映画音楽やテレビドラマの音楽をそれぞれ録り直してベスト盤にしてますが、アニメ音楽は蚊帳の外にされていますね。昔、『トップをねらえ!』のサントラに「田中公平の世界」なんてタイトルが付いてたこともありましたが、もちろん『トップをねらえ!』の音楽しか収録されていません。
 一方、最近はサントラ盤の発売自体が確実なものとは言えなくなってて、DVDの初回特典とか言われても手を出しにくいものですし、出たサントラ盤だって商品寿命が短いからすぐに廃盤って感じで、後から作曲家の作品を探そうと思っても困難な場合が多いから、ベスト盤のような形で触れることが出来れば嬉しいものです。(そのベスト盤もすぐに廃盤とかいうと困るんですが)
 実際に作ろうと思えばレコード会社の垣根とかいろいろ難しい大人の事情とかも出てくるでしょうが、アニメの劇伴作曲家として基本的に押さえておきたいと思えるような人のベスト盤とか、どこかシリーズ化して出してくれないでしょうかね。


(発売元:アニプレックス SVWC-7542 2008.04.02)

Selfconsciousness-岩崎琢 劇伴音楽集-
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