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2007.09.18

らき☆すた エンディングテーマ集~ある日のカラオケボックス~

 熱心なファンたちのおかげで何かと社会的な話題になってる『らき☆すた』ですが、今回は前半12話で用いられたエンディング曲を収録したアルバムを取り上げます。

 従来、アニメの主題歌は最低でも1クールの単位で固定されて使われていて、たまに1回だけ特別に使われる曲とかも存在していましたが、あくまでも例外的なものでした。ところが、近年になって主にランティスが主題歌を手掛ける作品において週代わりやそれに準じる頻度でテーマ曲を変えるという作品が出てきました。
 『SHUFFLE! MEMORIES』ではキャラクター毎にOPとEDを変え、『School Days』ではほぼ週代わりのEDになっています。『らき☆すた』もその流れの一環からか毎週EDが変わる形ですが、他と違うのは新規にオリジナルの曲を用意したりはせずに、主に作品とは無関係の既製曲をキャラクター(あるいは声優)に歌わせてるということです。(小神あきらのオリジナル演歌を使った回は除く)
 1クール目は主要キャラ4人によるカラオケ、2クール目は白石稔のアカペラによる実写パフォーマンスとなっています。その1クール目のカラオケを収めたのがこのアルバムです。

 収録内容は以下の通りです。

 01. 第一話 宇宙鉄人キョーダイン
 02. 第二話 勝利だ!アクマイザー3
 03. 第三話 それが、愛でしょう
 04. 第四話 セーラー服と機関銃
 05. 第五話 CHA-LA HEAD-CHA-LA
 06. 第六話 バレンタイン・キッス
 07. 第七話 地上の星
 08. 第八話 MONKEY MAGIC
 09. 第九話 木枯らしに抱かれて
 10. 第十話 I'm proud
 11. 第十一話 ドラえもんのうた
 12. 第十二話 負けないで
 13. 宇宙鉄人キョーダイン(こなた)
 14. 勝利だ!アクマイザー3(こなた)
 15. それが、愛でしょう(こなた)
 16. セーラー服と機関銃(かがみ)
 17. CHA-LA HEAD-CHA-LA(こなた)
 18. バレンタイン・キッス(つかさ)
 19. 地上の星(みゆき)
 20. MONKEY MAGIC(こなた)
 21. 木枯らしに抱かれて(こなた)
 22. I'm proud(かがみ)
 23. ドラえもんのうた(つかさ、みゆき)
 24. 行け!ゴッドマン(こなた)
 25. 負けないで(こなた、かがみ、つかさ、みゆき)

 最初の12トラックはドラマパートと称し、作品のEDに使われた編集済音源がそのまま収録されていますがここでは割愛します。残りの13トラックが歌パートと称してフルコーラスの音源が収められていますが、これを編集素材そのものだと信じ込めるほど世の中も単純ではありません。同じ素材音源を使った別表現というところでしょうか。
 それでは13トラック以降を1曲ずつ聴いていきましょう。

「宇宙鉄人キョーダイン」

 オリジナルはささきいさお。初っ端から濃い歌を濃く歌ってるのがオタクのカラオケっぽいところ。平野綾がちゃんとこなたの声で歌ってるのが良いですね。しかし、どう考えても今どきの女子高生が歌うような歌ではありません。親の影響ってのは怖いですね。
 最後は感極まって泣きながら歌ってるんだけど……「お兄ちゃん」って、まさか歌だけじゃなくて全話ビデオで見て知ってるんじゃないだろうな。

「勝利だ!アクマイザー3」

 『アクマイザー3』とは、またマイナーなのを。ま、続編の『超人ビビューン』の方がもっとマイナーですが。これ、一部のマニア以外には存在は忘れられていた作品だったんだけど、主題歌が水木一郎のベストに入ってた関係で、そこから知名度が上がってきたって感じかな。
 そんなわけで、作品そのものよりも主題歌の方が知られているという意味ではカラオケ向きの一曲。(下手に作品を覚えてる人の方が主題歌を忘れてたりするものです)

「それが、愛でしょう」

 『フルメタル・パニック?ふもっふ』とかいうOVAか何かのOP曲で、オリジナル歌手は下川みくに。
 歌い方が前2曲のこなた声と違って、平野綾の地……というよりどっちかというと涼宮ハルヒが歌ってるって感じですね。ドラマパートで「かがみも知ってる曲」だと言ってるのは、ラノベ好きのかがみは『フルメタ』も愛読していて、そのアニメ版も見てるって設定ですね。
 サビで、こなた声とハルヒ声(地声)の1人デュエットをやってるわけですが、あくまでハルヒ声の方を作りこんでるって演技でやってるのが良いですね。でも、やってる方は大変そうだな。
 同じ京アニ作品絡みという選曲なんでしょうが、『フルメタ』原作者の賀東招二の脚本回がこの回じゃなかったのは残念です。

「セーラー服と機関銃」

 OP曲の「もってけ!セーラー服」に引っ掛けた選曲でしょうが、これよりも連想しやすいおニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」じゃないのは放送禁止歌だからでしょうか。
 オリジナル歌手は薬師丸ひろ子(「夢の途中」の来生たかおって話もあるけど)ですが、他にリメイクバージョンとかあったのかどうかは知りません。かがみの歌は上手いとはいわないけど、薬師丸ひろ子よりは聴ける歌ですね。(柊四姉妹の中では一番歌が上手いとはつかさの言葉ですが)
 原田知世の「時をかける少女」と並んで往年の角川映画の2大アイドルナンバーの1曲なのに、つかさもみゆきも知らないとは酷い話です。(かがみもリメイク版ドラマしか知らないのかもしれませんが)

「CHA-LA HEAD-CHA-LA」

 言わずと知れた『ドラゴンボールZ』のOP曲で、オリジナル歌手は今やランティスの名プロデューサーである影山ヒロノブ……ということで、ランティス絡みで引っ掛けた選曲とみましたが、どうでしょう。
 しかし、こんな激しい曲をこなた声で歌うのはかなりきつそうです。
 ラストで「クリリンの分」って言ってるんですが、これって良く聞きますが、天下一武道会でクリリンが殺された後、悟空がピッコロと戦ってる時のセリフでしょうか?

「バレンタイン・キッス」

 オリジナルは国生さゆりみたいだけど、聴いたことはありません。ま、80年代のアイドルソングなので、つかさらしいかわいい曲に仕上がってますね。
 アイドルソングということで横でこなたがメチャクチャにコールを入れまくってるんですが、それで調子を崩して、普段は温厚なつかさが怒ってる感じが良いですね。
 それにしても、こなたのコールがかなり本格的なんですが、これ、スタッフの中に当時、国生さゆりとかおニャン子クラブの追っ掛けしてた人がいるんですかねぇ。

「地上の星」

 これも言わずと知れたNHK『プロジェクトX』のテーマ曲。さすがみゆきさんは選曲が渋いですね……というより単純に中島みゆきでみゆき繋がりかな。ちなみにドラマパートでこなたが「思い出がいっぱい」が聴きたいと言ってるのは『みゆき』のED曲ですね。(通信カラオケが普及する前はカラオケで歌える数少ないアニソンの1つでした)
 歌は声優さんの地声なのか、それとも中島みゆきを真似たのか、みゆきさんの声ではありません。間奏中にいろいろと平身低頭に申し開きしてるあたりがみゆきさんらしいといえばらしいのかもしれませんが、「これからもよろしくお願いします」って何かの挨拶ですか。
 後奏が長くてなかなか終わらないのを焦ってる様子もグッドですね。

「MONKEY MAGIC」

 夏目雅子の三蔵役で話題になった『西遊記』のOP曲で、オリジナルはゴダイゴ。
 サビを覚えてるだけで知ったような気になって入れてみたら、歌詞が英語ばかりで歌えなかったというよくある話。ドラマパートではそれで中止って感じで終わっていますが、歌パートはちゃんと続きます。
 ま、ゴダイゴの英語の歌詞ってこんな感じだとかいうところを掴んでいれば英語の歌詞よりもむしろ変にテクノっぽいイントロの方が、カラオケで歌うにはタイミングが掴み難くて嫌な曲なんですが。
 途中でやめようと思ったらかがみにリモコンを取り上げられて曲が停止できずにずっと歌わされてるという、罰ゲームみたいな悲惨な状況が笑えます。
 こなたもどうせならEDの「ガンダーラ」にしとけば日本語が多くて歌いやすかっただろうに。

「木枯らしに抱かれて」

 オリジナルは小泉今日子。間奏中にこなたが「いろいろと思い入れのある曲」だと言ってるのは、平野綾が昔組んでたアイドルユニットでカバーを歌ってた曲だからみたいですね。これも地声(ハルヒ声)で歌ってます。
 キョンキョンのオリジナルよりはキーが高い感じがしますが、これはアルフィーのカバーバージョンと混同してるのかな。

「I'm proud」

 オリジナルは華原朋美ですが、ある意味、かがみにぴったりのイメージの曲って気もします。
 イントロが無いから出遅れてるってのは「恋のみくる伝説」なんかと同じネタですが、本当のカラオケだったらちゃんとタイミングを取れるようにリズムの序奏が入ってたりするところですね。
 よく聴きなれてるから知ってるつもりで歌い始めたら難しくて歌えないという、こなたの「MONKEY MAGIC」と共通するものがあります。ま、強がりのかがみはこなたみたいに泣き付いたりしないからわからないのですが、きっとこなたが仕返しにリモコンを取り上げてるからやめるにやめられないってところなんでしょうね。

「ドラえもんのうた」

 オリジナルは大杉久美子ですが、個人的には山野さと子バージョンが好みかな。この曲なら誰でも知ってる(つかさ&みゆきでも歌える)だろうとこなたが選曲した曲ですが、この曲も声優総変えと一緒にお役御免になってしまいましたね。
 ドラえもんの声のところをこなたが大山のぶ代に似せて声を出してるんですが、かがみにつっこまれまくってるのがお約束。

「行け!ゴッドマン」

 これはカラオケじゃなくてアカペラ。ドラマパートでは次の曲を選ぶ途中で歌えるか試してみたって感じですが、歌パートでは部屋から出てこっそり1人で練習してます。廊下で歌ってたら店の人に怪しまれて、トイレで歌ってたら他の客が来て逃げ出してるってところが笑えます。
 しかし、こんな曲を歌詞も見ずにそらで歌えるって、どんな女子高生なんでしょうか。

「負けないで」

 最後は急逝した坂井泉水への追悼なのか、ZARDを代表するこの曲を全員で。『名探偵コナン』とかのアニメソングとして使われた曲ぐらいしかしらなくても、ジーンとしてきちゃいますね。
 「I'm proud」を姉たちが聴いてた曲だから覚えたという柊姉妹は良いんですが、アニソンでもないのにこなたなんてよく知ってたものですね。ゆい姉さんからの影響かもしれませんが。それより、みゆきさんの方が謎ですか。

     ☆ ☆ ☆

 どうせなら全部ドラマだと割り切って、最初から最後までノンストップでフラットに繋いだ編集のアルバムにして欲しかったところです。曲単位で聴きたいという要求とかもあるでしょうけど、それなら変にセリフとかも入れてない本当の録音素材を入れて欲しいものです。現状の歌ならトラックで切り分けるだけでも良いでしょう。
 実際、個人レベルで繋げて聴こうとしてもドラマパートと歌パートが完全に整合性が取れてるわけでもないし、歌とセリフのミックスレベルも違いますからねぇ。

(発売元:ランティス LACA-5658 2007.07.11)


TVアニメ『らき☆すた』エンディングテーマ集~ある日のカラオケボックス~
TVアニメ『らき☆すた』エンディングテーマ集~ある日のカラオケボックス~

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