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2006.06.15

石田燿子|all of me

 石田燿子と言えば『セーラームーンR』のED「乙女のポリシー」で一躍注目を浴びたけど、コロムビア時代には他にメジャーなヒット曲が出て来ず、半ば忘れ去られた歌手になってた感じだったのがパイオニアLDC(現ジェネオン)に移ってからは打って変わって積極的にアニソン歌手として台頭してきた存在です。
 コロムビア時代の傾向としてはやはり「乙女のポリシー」に代表される歌のお姉さん的な感じの歌手だったのですが、移籍後の最初のアニソンである『新白雪伝説プリーティア』のOP「White Destiny」で一気に世界を広げたという印象を受けました。

 移籍後の初期の歌はすでに1枚目のアルバムに収録されていますが、今回は2枚目のアルバムです。

 01. OPEN YOUR MIND~小さな羽根ひろげて~
 02. 情熱の女神
 03. 君らしいスピードで
 04. たからもの
 05. Love Repair
 06. Platinum
 07. power of love
 08. 真実の扉
 09. sharing sweet time
 10. FOOLISH DREAM
 11. 夏色のカケラ
 12. Walking through the empty age

 「OPEN YOUR MIND~小さな羽根ひろげて~」はTVアニメ『ああっ女神さまっ』のOP曲で、透明感のあるピュアな感じの曲。光に包まれたような穏やかで優しい歌声が広がりを持って聴こえます。
 イントロ等に使われてるヨーロッパの民族音楽風の笛のフレーズが印象的ですが、『ああっ女神さまっ』といえばOVA時代のGFCの歌が密接に結び付いていたイメージを一新した曲ですね。
 「White Destiny」で新境地を築き、「たからもの」でバラード系をものにした石田燿子が更なる次の段階に踏み出したような曲に感じられます。

 「君らしいスピードで」はアップテンポで激しい曲調のバックですが、ボーカルは相反してやわらかくおとなしめです。どこか低音が出しきれずに抑えてるって感じがしますが。サビは突き抜ける感じだけどボーカルは甘め。どちらかというと90年代のイケイケ風のアニメソングに近いかな。その辺がかえって心地よく感じられる曲です。

 「たからもの」は『藍より青し~縁~』のOP曲。石田燿子としては初めての本格的なバラード曲かな。こういう声を張り上げて歌う曲になると、ボーカルがハスキーっぽくなってきますが、まだまだそれが声量の限界じゃないってところをサビに掛かる辺りで思いっきり聞かせてくれるのが魅力的です。
 どこか甘酸っぱくノスタルジックな感じのする青春の1ページを振り返ってるという感じの曲ですね。

 「power of love」はとにかく力強くアップテンポの曲。元気の回復ソングというか、落ち込んでる時に景気付けに聴きたいという感じの曲です。作曲が奥井雅美なのですが、どうもサンプルを意識しすぎてか歌い方が奥井雅美っぽいのが気になるところ。コーラスに奥井雅美本人が入ってるのも、そう聞こえることに拍車をかけてるんでしょうが……
 ただ、ずっと鳴り続けてるドラムのリズムが単調で緩急の付いてないあたりがリピートしたりするとちょっと聞くのに疲れて来そうです。

 「真実の扉」は『ガンパレード・マーチ~新たなる行軍歌~』のOP曲。とにかく思いっきり突き抜ける感じのカッコイイ曲で、石田燿子の甘い声のボーカルがアニメソングとしての魅力をさらに引き立ててるという感じです。サビの部分に少しパワーが足りないという感じもしますが、無限リピートで流し続けたくなる名曲ですね。
 このアルバムに入ってるということ自体、そんなに古い曲じゃないのですが、最近はTVアニメのローテーションが早いので何かずいぶんと昔の作品のように思えて懐かしく感じられます。(続編らしき作品があんなのだから余計に……)

 「夏色のカケラ」は『この醜くも美しい世界』のED曲。駆け出したくなるようなイントロに、突き抜けるようなアップテンポ、サビの部分のスタッカートといった辺りが印象的な曲です。作りとしてどことなく「乙女のポリシー」をリメイクしてみましたって感じで、石田燿子らしさをイメージした曲なのかなぁ。

 アルバムオリジナル曲よりも既成のアニメソングがメインになってしまいましたが、他にはサビがマイナーに転じてるところをうまく歌ってる「情熱の女神」とか、一音がすごく長いスローバラードの「FOOLISH DREAM」とか、アコースティックな英語の曲「Walking through the empty age」なども印象的です。

 作りとしてはシングル曲の収録に重点を置いた感じでタイアップ曲が多く、オリジナルアルバムというよりもベスト盤に近い印象がありますが、前回のアルバムと似た作りと言えばそういう感じです。
 多くの人気声優がオリジナル曲を主体にしたアルバムを出してるのだから、歌がメインの人なら当然……って気もしますが、その辺はどうなのでしょうね。ま、当人はアニメソングを中心にやってきた人なのであまりこだわりは無いかも知れませんが。
 名実ともにいまやジェネオンの中心的なアニメシンガーである彼女には、これからも魅力あるアニメソングを歌い続けて行ってほしいと思います。

(発売元:ジェネオン GNCA-1043 2005/03/09)

all of me(初回)(DVD付)
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