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2006.04.17

YAMATO Premier Live in Columbia St. 2000.12.3

 伊福部先生の追悼シリーズもまだ予定の途中だったりするんだけど、とりあえず宮川先生の追悼で1枚。
 これは『宇宙戦艦ヤマト』の《ETERNAL EDITION》シリーズの全巻購入特典で限定300名に配布された非売品のCDなんだけど、おそらく宮川先生自身が演奏し、宮川先生が直接録音に関わったヤマト関連のCDとしては最後のものになると思うので、謹んで取り上げさせてもらう次第です。

 このCDに収録されているのは同じく《ETERNAL EDITION》シリーズの最初の『交響組曲 新・宇宙戦艦ヤマト』の発売時に新星堂での購入者限定で配布された抽選ハガキに当選した人だけが招待されたプレミアムライブでの演奏です。
 西崎プロデューサーと松本零士氏の著作権裁判が決着した現在から見れば『新・宇宙戦艦ヤマト』はすでに幻の作品と化してますが、当時はアニメ化前提で音楽まで作ってたんですね。
 ライブの演奏は名匠宮川組。晩年の宮川先生がその活動の中心を置いた、実力派の演奏家たちによるバンドです。
 曲目は次の通り。

 1.序曲~宇宙戦艦ヤマト
 2.羽黒妖のテーマ
 3.大いなる愛

 1曲目は基本的な構成はオーケストラコンサートでの演奏でお馴染みの、「序曲」の中盤で切って「宇宙戦艦ヤマト」につなげるという形(註)ですが、これはオーケストラのコンサートではありません。
 幻想的なシンセとピアノ伴奏だけのほとんどアカペラに近い川島和子のスキャットだけで「序曲」の序盤を終えると、オーケストラでは「パッパラパッパ、パパパー」とブラスが入ってくる中盤の出だしを「ダッダダダッダ、ダダダー」とエレキベースの低音を劈く音。ここからエレキギターとかサックスとか、バンドならではの楽器の音が中盤を盛り上げたかと思うと、オーケストラよりは早めにぶち切って、そこからはエレキギターのアルペジオ軽やかなイントロで始まるディスコアレンジ版の「宇宙戦艦ヤマト」。昔、『不滅の宇宙戦艦ヤマト』のアルバムに入ってたものよりも、名匠宮川組のCDに入ってるバージョンに近いアレンジですが、もう完全にノリノリ状態です。

 2曲目は『新・宇宙戦艦ヤマト』用に作られた新曲。今となっては幻の曲です。これを川島和子のスキャットと、ピアノ、サックスがミステリアスに……というよりは何か懐かしいような切ない感じに奏でています。
 3曲目はやはりABABのサントラとは違ってABのコンサート用の構成。Aの部分はサックスとピアノがメインに切なく、Bの部分に入ってスキャットがメインになり、後半ピアノの伴奏やサックスやエレキ系の楽器等が入ってきて盛り上げています。この曲、サントラではスキャットは入ってなくて、スキャット入りはコンサート用の独自のアレンジなんですが、最初は違和感あったけどオーケストラコンサートで聴きなれたせいか、今は最初からスキャット入りだったかのように自然に聞けるようになりました。

 ライブは生で聴くに限るって話もあるけど、生じゃどうしても興奮が先にたって音が聴き取れないことが多々あります。このライブだって、東京まで高い交通費払って聴きに行ったわけですけど、今聴き直すと新たな発見もあって良いものです。
 それにしても、本当に良い演奏です。

 『アコースティック ヤマト』みたいなアダルトなCDも良いですけど、大人になりきれない私のようなものには「ギューン」とエレキギターの響くようなポピュラーバンド編成のサウンドも捨てがたいです。でも『不滅の宇宙戦艦ヤマト』が未だにCD化されてない現状で、このタイプのアレンジを聴けるのはこの非売品のライブCDか、インディーズ扱いの名匠宮川組のCD『恋のバカンス「宮川泰とホッとな仲間たち」』しかないんですね。
 プレミアムライブ当日は上記の3曲の他にも何曲か演奏されていましたが、それらはすべてお蔵入り。ま、最初から一部の曲を少数限定で配布するという条件のレコーディングだったから仕方が無いと言えば仕方が無いのですが、せっかく録音したものが陽の目を見ないというのももったいない気がします。

 とりあえず『不滅の宇宙戦艦ヤマト』の早急なCD化を希望したいです。権利上の問題とか音源が残ってないとかでそれがダメなら、新たにレコーディングしなおしてでも出してほしいですね。

(非売品:コロムビア TDCL-91721 2001.--.--)

(註)
 コンサートライブの録音盤以外のスタジオ録音のものとしては『交響組曲 新宇宙戦艦ヤマト』の第一楽章がこの形。

交響組曲「新 宇宙戦艦ヤマト」~GREAT YAMATO
交響組曲「新 宇宙戦艦ヤマト」~GREAT YAMATO

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